放射能 | 瀬戸あいしん整体院 第7号

今もなお福島原発では終息に向けて精一杯努力していただいていますが、一部の放射性物質が漏れて水や作物に影響がでています。

テレビニュース等では「健康にただちに影響が出るとは考えていない」というようなコメントばかりで、いったいなにを基準にいっていいるのか不安になり、買い控えや流通が止まってしまったりしています。

放射線は、人間の遺伝子(DNA)を傷つけます。遺伝子が傷つけられると、異常な細胞(癌)がどんどん作られるようになります。放射線は癌を引き起こすから怖いのです。

ただし、DNAには修復機能があります。
多少の傷は、自然に修復していき、癌化することはありません。

さらに、傷が大きくてDNAが修復不可能な場合、細胞分裂が停止して、それ以上細胞を作らないようになります(アポトーシスという)。

この2つの安全装置によって、私たちは癌の脅威から守られています。ですから、あまり多く放射線を浴びなければ心配いりません。
まず放射能、放射線等の意味について整理していきます。

混乱しやすい用語の解説ですが、ホタルで例えると、、、

「放射性物質」:放射線を出す物質 →→→ホタル自体

「放射線」:原子が崩壊する時に出る高エネルギーの粒子 →→→お尻で光っている光

「放射能」:放射線を出す能力 →→→光を出す能力(性質や明るさなど)

放射能を表す単位では、
「ベクレル(Bq)」:1秒間に放射線を出す回数
「シーベルト(Sv)」:人体の発がん性に対しての総合的な影響度を示す単位

ほうれん草や原乳、水などから放射性物質が検出されています。

インターネット等で調べてみると、今までの最大値は54100Bqの放射性ヨウ素が検出されたということです。

これを元に検証してみたいと思います。

このほうれん草を1㎏経口摂取した場合、変換係数を使って体内で放出される放射線量に変換すると、

54100×2.2×10-8=0.00119Sv (1.19mSv)

この放射線量はどれだけ危険なのでしょうか。

(財)放射線研究所のデータで、「被ばくした放射線量に応じて、普通の人よりも癌になるリスクがどれだけ多いか」が示されています。

今回のほうれん草から検出された放射性ヨウ素の場合、
近似式で 「癌になるリスク」=0.5×放射線量 となるようです。

つまり1Svの放射線を浴びると癌になるリスクが「0.5」増えるということです。普通の人が1倍のリスクだとすると1Svの放射線を浴びると1.5倍にリスクが増えることになります。(2Svだと2倍)

今回のほうれん草では、
0.00119×0.5=0.000591

つまり、このほうれん草を食べなかった人よりも、癌になるリスクは1.0006倍ということになります。ほとんど変わらないリスクです。

ちなみに、発がんリスクが2倍となるには、どれだけのほうれん草を食べなければいけないでしょうか。

1kgで0.00119Svでしたので
2÷0.00119=1681kg

1681kgのほうれん草を食べると発がんリスクが2倍になります。
1日300g食べて15年かかります。
比較として、タバコを吸ったことによる発がんリスクは、国立がんセンターによると、男性が2倍、女性が1.6倍となっています。

放射線のよる発がんリスク1.0006倍より、喫煙による発がんリスクの方がはるかに高いわけです。

放射能にはもちろん注意が必要ですが、どうか被災地復興のためにも、正しい認識で事態を見守り、また支援していけるようにしていただきたいと思います。

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